痩せたいけど✖痩せられない

痩せたいと念じつつ、幾年月。既にどうでも良くなってる昨今ね・笑

母の日と認知症。

施設の義祖母を見舞う。

義祖母の部屋の前に行くと、右側の部屋前を老婆がウロウロ。
だいたい義祖母の部屋周囲の入所者の顔ぶれは変わらないので、
この老婆は見た事が無い。
身なりは、よそ行き風のキチンとした格好だ。
そして、私に『私の部屋、勝手に移動されちゃったのよ』と
老婆はかなり憤慨している。
イキナリ言われてこちらも戸惑う。(え?そういう事もあるの?)
義祖母の隣の部屋に入ってた人なのか?
すぐに、職員さん二名が慌てて駆け寄り、すみませんと頭を下げつつ、
老婆をデイルームに連れて行く。
丁度、義祖母もデイルームへ連れて行くところだったみたい。
デイルームに行くと、老婆は職員達に食って掛かる。
『私の持ち物、私に勝手に動かさないでっっ』
職員は笑顔で応じている。
食堂兼デイルームを中心に、左右に廊下があり、廊下の左右に各個室がある作り。
どうもその老婆はまだ入所したてで、新人さんらしい。
廊下の左右を間違えていて、義祖母部屋とは反対側に部屋があるようだ。
普通に見えたが、典型的な認知症だ。
義祖母とデイルームにしばらくいて、時々話しをしたりしたが(会話成立せず)
その間・・その老婆は何度も自分の部屋を勝手に移動したと、職員に食って掛かり、
そのつど、なだめられ・・みんなのいるテーブルに座らされるが、
じっとしていられない様子で、また立ち上がり、廊下をウロウロ・・。
そして、自分の部屋に行き着けないのか見つからないのか・・
『勝手に私の部屋を移動した!』『勝手に私のモノを移動しないてよっっ』
っていう感じが、何度も繰り返されている。
健常者の多い階なので、『ホラホラここに座って・・』と入所者に話かけられている。
『お兄さん(介護士)さんがここに座っていてねって、言ってたでしょ』
同じような年の人たちの言葉に、老婆はしばらく座っているが、
またもソワソワと立ち上がり、ウロウロしはじめる。
認知症も千差万別の症状だね。
大変・・。

そういう義祖母も・・このところ認知症がかなり進んでいる。
施設が先日行った介護や症状の診断書を見せてもらう。
大雑把な感じの記載だが、
尿意・便意 消失 オムツ着用。
入浴全介助。
問いかけにも答えられず。
身体の痛み等の訴え無し。
筋力テストの項目も、殆どマイナス。
唯一、自分で食事をしようという意欲あり、
食事が自分で出来るという事で、要介護3という判定だった。

ステロイド服用で、すっかり顔が丸くなった私が、義祖母には誰かわからない

声でなんとなく判ったのか『あぁ、まるちゃんか? 大きくなったな』
うーん?・・太ったって事?
もうすっかり施設には慣れ切ったという感じだが、
入所当初に比べると、もうどうしようもないほど正常ではない。

主人の母82歳。
七十半ばから軽い認知症を発症し、以来ずっと認知症の薬を服用。
症状の進みは緩やかだったが・・最近少し進んだ感じだ。
というのも、母の日という事で花を贈ったのだが、
昨年までは届けばすぐに電話が来た。
今年は何の連絡も無かったので、主人が届いたのか電話してみたら、
義母は『届いてない』と返答。

しばらくして、義弟から電話が掛かり、『届いているから安心して』とのこと。

最近、同じ事を繰り返して言う事が多くなったとの事。
ソレを聞いて、昨日の施設の老婆を思い出す。
ああいう繰り返しの知症患者が家庭にいると本当に大変だろう。

以前、とある方の御宅でも認知症で何度も同じこと繰り返す義母に嫁様が
ブチキレて、大声で『何度も同じこといわないでっ、うるさい』と叱責。
呆けた義母と嫁の口げんかが続き(嫁の一方的大声が響く)
『老人虐待』では・・と近所の誰かが通報したらしく。
市の職員数名がその家を訪問。
もともと、嫁様の性格がきつく、嫁姑の仲が悪いのは有名だったので、
職員達も言葉の虐待を確信?
しばらく嫁様と職員が玄関で押し問答だったが・・
後に、おばあちゃんは三百人待ちの公共の老人施設に最優先で入所した。

右を向いても左を向いても・・当たり前の様に認知症患者が存在。

一家に漏れなく一人や二人は認知症がいる。

そういう時代なんだね。