痩せたいけど✖痩せられない

痩せたいと念じつつ、幾年月。既にどうでも良くなってる昨今ね・笑

明日葉とカマキリと夏の日々。

二年前の春に、猫の額ほどの庭に明日葉の苗を二本植えた。
明日葉のテンプラとか炒め物が好きなので、、自家栽培をもくろむ。
しかし、お日様を好む植物らしくて、庭はモロに日当たりがあまり良くない。
そのために、茎だけがえらく太くなっただけで葉はあまりなし。
結局二年で、収穫するほどの葉が出てこなかった。
それが、今年の夏‥七月の上旬ごろから花芽が出てくる感じに。
おおーっ、珍しい・・と、ネット調べてみると、明日葉は二年で寿命。
で、寿命の前に花芽がついて、花が咲き、大いに種を作りまき散らして
その一生を終えるという。
さらに花は良い香りとかしないみたいで、集まってくるのがゴバエとかガガンボみたいな虫とか・・
テントウムシみたいな黒い甲虫がウジウジャ。
時折、蜂に似たような蜂じゃない虫とかが群がっていた。

で、その花芽のついた明日葉の葉にどこからともなく、小指の爪くらいのカマキリの赤ちゃんが居座る。

おチビなカマちゃんは、花に集まる小虫たちをガンガンに喰らいまくる。
昆虫から見れば怖い狂暴な肉食ちゃん。
しばらくは晴天で蒸し暑い日が続き、風の日もあり・・その内、台風も来たりで、明日葉が地面から三十センチくらいまで倒れてしまった。
花芽も下向き加減になってしまう。
なんとか麻ひもを使って少し離れた木を支えにして立ち上がらせたら、
植物の強さよ。
花もしっかりと空に向かって立ち直り、次々に花芽が出てきては、またまた子虫たちを誘いまくる(受粉狙いである)
その間、カマちゃんは擬態して、花の中で子虫たちを狩りまくる。
何度も脱皮を繰り返し、緑だった体が茶色になったり・・現在最終形態?
緑色に戻っている。
小指の爪くらいだった体長も、小指くらいになやがて人差し指、中指くらいになり、今はもう少し大きくなった。
多分腹の様子からメスなんだろうな・・と思っていた矢先、
麻ひもで明日葉の支えにしていた木の枯れ枝に小ぶりのカマキリが出現っっ。

カマちゃん・・大人になってフェロモンでも出していたのか?
とこからともなく雄カマキリのカマ吉が現る。
体型が二倍以上違う感じ。

カマキリは習性として、自分より小さいものはすべて餌っっ。
最強の肉食昆虫なんて言われたりしているし・・
つまり大型のメスのカマちゃん前に現れた小型のカマ吉は、命を懸けて交尾を狙っていると考えられる。

昨日は少し近くで対峙していたが、今日は危険を感じたのか・・
カマ吉はかなり離れた場所に移動しているが、去る気配なし。
多分、交尾の機会を虎視眈々と狙っているんだろう。
失敗すればカマちゃんの餌なんだろうね。
もっさりとした花の終りかけの明日葉の中で、生命の攻防が気になって仕方ないアタシ。

ヒマさえあれば、丁度窓から見える位置なので、日に何度も・・見ちゃってる。

この夏は、カマちゃんに楽しませてもらった。
とにかく、餌とるのが上手い。
最近は体も大きくなり、当然大型の昆虫をゲットとして頭からモリモリやってます。

夏がゆっくりと過ぎていく中で、明日葉の花ももうじき終わり、
飛んでくる昆虫たちも少なくなってくるんだろう。
多分、カマちゃんも卵を産み・・一生を終えるんだね。

カマキリとともに小さな命達を感じた夏の日々。
何一つ・・無駄のない極限の世界・・。感謝