痩せたいけど✖痩せられない

痩せたいと念じつつ、幾年月。既にどうでも良くなってる昨今ね・笑

虹の橋の向こう。

おばあちゃん猫、旅立つ(多分・・)
かなりの高齢の半野良雌猫さん。
半野良という記載は、もともとの飼い主がほぼ放置気味ではあるが身近にいるから。
この夏前は空梅雨で六月末ぐらいから晴天、暑さマックスだったので、
この夏越せるか・・と思うほど弱りだしていた。
それでも、一パック百円前後のお高いパウチは大好きで完食。
反対に五十円前後の安いパウチは殆ど食べない(苦笑)
好き嫌いがはっきりしている。
それでいいよ、、だってもう本当に二十歳に届くほどの年寄りなんだから・・
夏本番は曇りや霧雨の日々が続き、体調も持ち直した感じだ。
しかし八月下旬くらいから、様子が段々怪しくなっていた。
かつてなかった尿漏れ、便漏れが著しく、玄関に尋常ではないほどのハエ群れが・・
♪ブンブン♪ハエが飛ぶ♪状態の真夏。
主人はそんなに猫好きはないので、どこか他に追い払えと言うんじゃ・・と、
びくびくしていたが、そのまま置いてていいよと、言ってくれて安堵。
尿漏れ、便漏れしつつも食欲は有り。
ペットシーツを敷いて対応しつつも、、気づいたことがある。
このおばあちゃん猫は全くボケてない。
むしろ頭いい子なんだ・・。
だって、多分・・猫の猫生で使ったこともないであろうペットシーツの上でおしっこやうんちをしようとしているのだ。
むろん、命中しないで・・結構ずれまくってはいたけど・・おしっこはほぼ完ぺきに近かった。

そんな真夏のハエたちとの格闘は二か月を越えていた。
そんな中、母の一周忌の法要の朝に大好きなパウチをあげた。
美味しそうに八割方食べた。
午後から母の法要で実家近くの寺へ向かう。
法要から帰宅したのが午後八時過ぎ。
いつもいる玄関横にはその姿が見えなかった。
ご飯をもらえる家を数軒持っているので、別のお宅へ行ったのだろうと思っていた。

以来・・、今日まで一度も見かけない。
ウチと同様にお婆ちゃん猫を気にかけてくれていたお宅の奥さんも心配していたみたいで、ウチにお婆ちゃん猫が来ているかと聞きに来た。
その奥さんも最後に見たのは八月末ごろで、先週は全く見てないと知らせてくれた。

この一週間、玄関横にも現れず、夜家の周囲をゆっくり散歩風に見て歩いたが見当たらず。
どこかで静かに、、息絶えたのだろうか。
やはり、、
たぶん、、、
広いお空のどこかにあるという虹の橋の向こうへ旅だったんだ。

二十年近い猫生の半分は、家の猫として幸せだったろう、、
後の十年は外猫として・・あちこちの家でご飯をもらいつつ生きてきた。

人間なら、不平、不満、文句を言い放ち自分の不遇を呪ったかもしれない。

でも彼女はないも言わない。
すべての不遇を受け入れ、
自分の不幸を呪うこともなく、
ただ日々を生きて生き抜いた。

そして、ようやく安住の地へ召されたと思いたい。

きっと「あの猫」が導いてくれたかもしれない。
遠い昔、あたしは家の庭で不思議な大猫にあった。
多くの猫に囲まれ、その中心にひときわ大きな猫がいた。
通常の猫の三倍以上の大きさ。
その猫には両目が無かった。
目のある部分はきれいに毛で覆われていて、目をくりぬかれたという感じではない。
顔に目というものが無い。という感じ。
でも、大猫はあたしをギンっと見ている。すごい眼力を感じるのだ

そして何か言おうとしてら、多くの猫たちとさっといなくなった。
後にも先にも・・・あれは一体何だったのか。
今から四十年以上前の話・・
実家周辺は、田んぼと畑、竹林、背の高い雑草の茂る空き地に鎮守の森、
言うならトトロの世界に近かった。

あたしには、猫神さまだったのではと思う。
かわいそうな猫を見たとき、、猫に関してどうしようもないとき・・
最終的には、記憶に残る猫神さまに願ってしまう。

どうか、お婆ちゃん猫を安らかで幸せな虹の橋の向こうへ導きお願いします。
小さく合掌