冬のお別れ

名も知らぬワンコ…死す。

一番近いスーパーの近くのお宅に、一匹の雑種犬が居た。
いつも駐車場の柵越しに、人懐こい眼差しで通りを行く人を眺めていた。
息子と同じ小学校の上級生の家で、両親も共働き。
既にお子さん達も、家を出ているかもしれない。

日中、ワンコは、そのお宅の庭と玄関を守る外飼いの番犬。
その犬が十三、四才くらいなのは、息子が小学生の頃に、
飼い出したという事からの推測年齢。
今年に入ってからの、ワンコの弱り方は、他人が見ても明らかだった。

本日夕方、
ワンコが玄関の軒下の・・いつも居る場所に寝かされていた。
それを見て、ドキンとした。
明らかに・・亡くなっているのだ。
毛布みたいな敷物の上に横たわり、体にもタオルがかけられていた。
そばには餌と水、そしてお花・・・。
玄関横の庭木に、クリスマスのイルミネーションがきらめいている。
大きな山茶花の木に白い花が咲き誇り、白い花びらがワンコの犬小屋とか
いつも居た玄関のところに雪の様にハラハラと降り注いでいた。
イルミネーションと白い花びらで、、とても幻想的な雰囲気。

道路の見える場所に、ゆったりと寝かされていた。
お別れの儀式なのだろうか。

長い間、番犬お疲れ様。合掌m(__)m

そういえば、知人のゴールデンレトリバーも、最近やばいとの事。
少し立ち話した時に、ペットの話になった。
ゴールデンの流行り出した頃に飼い、、それから十年以上。
もうかなりの高齢らしい。
最近、階段の上りは何とか行けるらしいが、下りが苦手に。
階段は少しねじれた形で上下するだが、そのねじれた部分で体の向きを
微妙に変えられなくて、途中で動けなくなり、助けを求めて鳴くらしい。

ともかく人も、動物も弱ってくるのは足からだと言う。
犬を飼うのは初めてでないので、足に来ると・・もう…長くないと、
知人はうつむいて複雑な表情。あわわ・・汗

ペットブームから、既に十年以上。
年老いた犬を、乱暴に引きずって散歩している老人を結構見かける。
犬だって年々年老いる、それも・・自分よりも早く老いて行く事に
気づいていない感じだが、見てて、本当に心が痛いよ。

人間のまる吉も、今のうちからもう少し動かないと…
足腰は本当に大事だから、寝たきりにならない為にも適度な運動で
筋力低下を予防しないといけませんヽ(`Д´)ﾉ