心の一服
CMの青年は、大和田信也の次男との事。
「心」は誰にも見えないけれど、「心遣い」は見える。
「思い」は見えないけれど「思いやり」は誰にでも見える。
あのCMの全文。
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あなたの(こころ)はどんな形ですかと
ひとに聞かれても答えようがない
自分にも他人にも(こころ)は見えないけれど
ほんとうに見えないのであろうか
確かに(こころ)はだれにも見えないけれど
(こころづかい)は見えるのだ
それは人に対する積極的な行為だから
同じように胸の中の(思い)は見えないけれど
(思いやり)はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為なのだから
あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
(心)も(思い)も 初めて美しく生きる
それは 人が人として生きることだ
『行為の意味・宮澤章二著・青春前期のきみたちに』より
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今の政府に、一番足りていないことじゃないかと思うよ。
今の政府に心とか思いやりとか、皆無だわ。
そして、三週間ぶりに、海に流されていた家の屋根に居た
ワンコが救助され、後に飼い主との再会を果たした。
飼い主は涙を流し、ワンコも尻尾を振って大喜びだった。
この再開を見ててふと、『崖っぷち犬』が頭をよぎった。
崖っぷち犬を引き取った婆さん。
その後、犬を飼えないと保護センターに持ち込み
飼う事を放棄していた。
孫のために応募したなんて言ってた当選した婆さん。
しかし婆さんは、犬を飼ったことも無いど素人で、
野良犬を手懐ける術など何一つ知らなかった。
一ヵ月後、マスコミが、がけっぷち犬のその後を取材。
なんと吼える声がうるさいと、家からずいぶん離れた畑の木に
紐でつながれていた。
一見してマトモな世話をしていない事が露骨にわかり、
見ているものやマスコミも唖然としていた。
婆さんには殆ど懐いておらず、散歩もマトモに出来ない始末。
で、結局は懐かないし飼い切れないとセンターの戻してしまったのだ。
センターも明らかに人選ミスと譲渡の時に気付いていただろう。
テレビで話題の犬を手に入れて孫の気を引きたかっただけ。
孫も懐かない犬などあっという間に飽きる。
嫌な構図だ。
保護センターは婆さんから犬を引き取り、しつけ教室の犬といて
施設で飼うことになったという話だ。