痩せたいけど✖痩せられない

痩せたいと念じつつ、幾年月。既にどうでも良くなってる昨今ね・笑

闘病日記・その五

・老女との攻防。

トイレでいつも遭遇する呆けた老女。
入院数日後、白髪の小柄な老女とよく遭遇する。
最近入院したらしい。

トイレから出るとその白髪の老女が洗面台の前で言う

『私の部屋どこかしら』

一体何度会って、何度言われたことだろう。

どこの部屋なのか知らないというか、知りたくもない。
何せ、こちらも痛みで歩く姿はその老女とかわらずヨボヨボ。

看護婦さんや掃除のオバサンに連れて行ってもらっている。

この老女、とにかくややこしい。
トイレは個室が三つあるのだが、一番手前のトイレに固執しており
使用中で中からノックしているのにも関わらず、
早く出ろ?と言わんばかりに、ずっとノックをし続けてくる。

『早く出ろノック』と『アタシの部屋どこ』攻撃に辟易。

・寝れない老人

私の部屋は、丁度左側が談話室、右側から個室群という位置関係。
深夜二時ごろになっても隣の談話室で話し声がする要ようになっていた。
本来は消灯以降の使用は禁止なのだが、どうもこの病院はユルイ。

最近入ったらしい一人の爺さんともともと居た爺さんが
意気統合して、深夜まで寝られないからと話し込んでいる。
話に興奮してくると大声になり最悪だった。
ココに居ても何もわかりそうにないから、数日後に
退院するつもりだったのでどうでもよくなっていたけど、
長く居る人にはつらいだろうなぁ。
ジジイはさっさっと寝ろ。って感じ。

・個室からの歌声

個室に声楽家の男性が居たようで、
夕方とかによく歌声が聞こえてきた。
テノールっぽい本格的な発声で、音程もしっかりしており
全部は歌わないが、途中までナカナカいい感じ聞こえた。

・寂しい現実

ケアハウスから救急車で運ばれ、一時同室となった老女。
子供無し。
ケアハウスからの連絡で駆けつけたのは、他県に住む甥の嫁という人。
殆ど何も判らないという状況らしく、
どうしたらよいのかもそのお嫁さんも動転している様子が伺えた。
入院は長くなりそうとの事。
自分の事が出来ない人の部屋ではないので、早々に移されていた。

息子と断絶の老女の入院。
こちらも介護士からの要請で入院。
極度の貧血で全治三ヶ月。
部屋に入るなと面倒は見られたくないと息子を拒絶しているらしく、
談話室で大声で親族に電話を掛けまくる息子。

どっちが悪いのか・・
柄の悪そうな息子かねぇ。