脱原発の副作用を受ける覚悟はあるのか。

毎週恒例化している官邸前での反原発デモ。
デモに参加して大満足の人たちのツブヤキ発信も多々あり、賛同と賞賛・・？

なんとなく、今はデモ参加が流行みたいで・・
飽きっぽい国民性から見て、いつの間にかしぼんでいく様な気もしてしまう。

流行で参加している者たちに、原発のことを深く考える事が出来ているのか。
たとえば、国内での電力の不安定供給となれば、
企業は安定供給してくれる海外へと活路を見出し、この国を捨てるだろう。
それでも自己満足で、電気は自然に限るなんて言っていても・・
アナタの生活はどうするの？
会社は、日本にとても少なくなってますよ。
多分、勤める会社はありませんよ。

アナタの子供ために脱原発だと、声高に叫ぶお母さん・・・
その子供は将来どういう仕事についてどういう生活が成り立つの。
悲しいかな、安全であるだけでは生きていけません。

そんなことを色々考えると、脱原発と叫ぶのはいいけど、安易じゃないかい。
その先の未来・・どんな生活が待っているのか・・
自給自足で生きていくならソレもよし。
必要最低限の事しか出来ないけど・・幸せと思えば・・ソレでいいけど、
全ての人が自給自足なんて出来るわけ無いでしょ。

セコイ見方しちゃうとさー、
脱原発、反原発の主導者って、、今までさんざ電気使いマクって
相当な財をなしているような輩がほとんどじゃん。
死ぬまで生活に困りませんよ、彼らは。

脱原発。
言うのは容易いが、それに伴う副産物というか副作用は、経済的にも
相当なものだと思うのね。

そういう事に、覚悟があるのなら突き進んで良いだろう。
しかし、国民全体で、その覚悟があるのかと言えば、違うと思うよ。
流行に乗っているだけで、確固たる覚悟を持っている人たちがどれくらい居るのか・・
疑問だよ。

アタシは推進派ではないが、脱原発派でもない。
この国に電力を生み出す手段としての必要最低限の原発は必要なんじゃないかと思う。
ただし、ノルウェーのように、安全な立地と原発施設周辺の住民の理解、
核廃棄物の処理施設の設置、および施設周辺の住民の理解。
全てをクリアしてこその原発だけどね。

今の様に、廃棄物の処理場も無い、安全な立地でもない、住民に理解されていない‥
こんな状況では、原発は、やはり恐ろしい物でしかない。
この地震大国、火山大国（世界の１３パーセントもの火山が国内にある）日本に
原子力発電所なんて危険すぎるだろう。
そして、発電で使用済みの核燃料の処分場も持たない。
便所の無いマンションと揶揄されて久しい。

そして、大震災後の福島原発の大惨事。
現在もまだ、終息ではないし、放射能は撒き散らしている。
オマケに使用済みの核燃料棒のプールも何時崩壊するかわからない状況。
アレがぶっ壊れて、中の使用済み燃料棒が周辺にぶちまけられたら・・
もうおしまいでしょ・・。

ただ、冷静に考える時期だろう。
安全な大地を探し、健全な原発運用を推進していく・・
無論、金もかかるだろう、
原発施設や廃棄施設を引き受けてくれる地域には、十分過ぎるほどの
恩恵（金や補償、医療や教育等が無償とか）を受けてもらう。

ソレこそが健全な原発だと思っている。

そんな原発が出来るか、、今が転換期じゃないかと思うよ。

しっかし、『国民の生活が第一』なんつーのも、結局、『自分の生活が第一』
だろうよ。
『反増税、反原発』を叫べば選挙に勝てるってか（冷笑）

一体誰が、そういう未来図を作ってくれるのさ・・。
まったく、政治不信、政治不作のこの時代、期待できる物が何もない。
その兆しすら感じられない・・

泥船・日本丸・・沈没近しっっっ。