痩せたいけど✖痩せられない

痩せたいと念じつつ、幾年月。既にどうでも良くなってる昨今ね・笑

アルジェリア人質事件とダッカ人質事件。

十七人の日本人現地スタッフのうち、七名は生存。
残り九名は殺害され、不明者一名。

日本人があからさまにテロリストの標的になり、有無を言わさず殺される。
また・・平和的、人命優先の解決を強く要望していたにもかかわらず、
テロリスト達の要求は受け付けず、テロ殲滅の御旗の元に容赦なく攻撃。
平和ボケしていた日本政府や国民は震撼した。
アルジェリアの発展に尽くし、理不尽に命を奪われた方々には心から哀悼と合掌。

国内なら、人質を取って刃物や拳銃で篭城しているような輩にさえ、
何十時間もの説得やら、突入に何十時間もかけるなんていう、
人道的・・と言われる甘い対応を遵守するお国柄・・。
(交渉中に犯人の発砲で警官が撃ち殺されていたり・・)

しかし、凶悪なテロリストと最前線で対峙している国にとっては、
日本的な対話や人命最優先などが、テロリストに通用する訳が無いと、
イヤというほど判っているのだ。
テロリストの要請を一つでも聞けば、大変な事態になることも・・
どういう事態に発展していくかも十二分に承知しているのだ。
そういう事もわからず、『人命優先の交渉を』なんて・・強く要請・・と
日本は相変わらずナニを寝とぼけたことを・・と、現地の軍関係者は思っただろうね。
当然のごとく、日本の甘い要請などはなから眼中になど無いと感じた。

安倍首相の『テロは断じて許さない』という強い意志を口にしても根底には、
他国と足並みをそろえる為の取ってつけたような文言であり、
二言目には、『人命優先の対応を要請している』と、相反する苦しい会見だった。

今回、人質が多国籍に渡った事で、日本式の甘い対応が目立たない事が
助かったというか、何よりだったのではないかと思う。
欧米のスタンスは『テロリストや過激派と断固交渉などしない』なのだ。
かつての『ダッカ日航機人質事件』で、当時の日本は『人命は地球より重い』という事を理由に、
テロリスト(過激派)達の要求を丸呑みし受け入れた。
以来、日本人を脅せば、こちらの要求は何でも飲んでくれるし、
金もたくさん払ってくれる‥という悪しき前例を作っている。
テロリストにはウハウハの甘っちょろい国と印象付けてしまったので、
敢えて『日本人』を探して人質にする・という事が濃厚に感じる。

昔のテロリストに対しての甘い対応が、テロリストの標的として日本人の
価値・・につながり、今回の事件の根っこにあるような気もする。


これから先、テロリストの蔓延する国々に、その国の発展開発のために
要請されて、身の危険を課して働きに行くという事が当然あるだろう。
そういう民間人をどう守っていくのか・・。
今回の様に多国籍での人質ではなく、日本人のみの人質事件が発生した時の
対応が、欧米並みに断固した覚悟が出来るのかね。
結局、ダッカ同様で、金は払うは、囚われているテロリストの解放をすは・・と、
テロリストと戦う国々からヒンシュクを買う事になるか・・
どうもその部分で日本にはその性根が座ってないのは明白。

テロリストの蔓延する国で働くという事が、どういうリスクがあり、
その人自身もその会社も・・そして日本政府も・・
『口先だけ』でない『テロと戦う』という事がどういう事で、
テロと命の危険という覚悟が出来ているか・・という事に尽きてしまうのかも。

今回の事件は厳しい結果となったが、その体現という事件だよ。
日揮が決して甘い考えで、アルジェリアの開発に関わったのでは無いとしても、
テロ激化を考えれば、もうこれまでの対応を1から検証し、これからの対応を
しっかりと構築してのぞまなれば、また同じような事が起こる可能性が大きい
かも知れない。
今回の事件で重い課題が浮き彫りにされ、その対応は待ったなしだよ。


過去と現代が交差するテロと人質事件だが・・
テロリストは何時の時代にも存在し、やっていることは何も変わらない。
彼らの平和って・・一体なんだろうね。