痩せたいけど✖痩せられない

痩せたいと念じつつ、幾年月。既にどうでも良くなってる昨今ね・笑

高齢社会の一辺の姿。

『診てもらってないのに、お金払うの?』

昨日、かかりつけの病院で会計待ちをしていたとき、老女の一言が、会計待ちで居合わせた人々の空気を一瞬にして凍らせる。

会計の女性職員が素早くカウンターから出てきて、老女を近くの椅子へ座らせる。
丁度、診察時間が同じだったので、アタシはなんとなくこの老女、来た時から行動がおかしかった気がする。

まず、『○○さん、五番診察室の前の椅子でお待ち下さい』と呼ばれたとき。
老女は五番の椅子の前に座っていたが、しばらくするとなぜか立ち上がって会計方向へ行ったり来たり・・。
診察室から名前を呼ばれても・・居ないから、先生が出てきて老女の名前を呼ぶ。
何度か名前呼ばれても現れず。
先生から探すように指示された?看護師さんが、老女を会計の方で発見し、診察室に連れて行った。

その後、アタシも診察してもらって会計専用の椅子で会計を待っていたら、
この『診てもらってないのにお金払うの?』に出くわす。
見たら、先ほどの老女だった。
見た感じ七十後半くらい。

会計の女性職員は椅子に座らせた老女に丁寧に告げた。
『○○さん、診察は終わってますよ。先生から次回の予約票をいただいていると思いますので、出していただけますか?』
『そんなの貰ったかなー』といぶかしげに適当にあちこちまさぐって、
『無いねぇ』と顔を上げた。
職員は、『あると思うので、もう一度探していただけますか?一緒に見ますね』と・・
まずは老女の着ているジャンパーの両ポケットを探させる→ナシ。
次に一番怪しい手提げかばん。
かばんの中の物と物の間を丁寧に確認させる→ナシ。
次は、しまいこんだと思われる小物入れや札入れ。
その間に老女は『無いよ』を連発。(無い=診てもらってない)
丹念に確認させたところ、札入れ風の物の中に次回の診察予定表が出てきた。
『あれ、あった』少し驚いたように老女が言った。
『それは先生が診察後に出したモノですから、○○サンは診察を受けてますよ』
『そうか、そういえば受けたような・・』
老女は半信半疑の様につぶやく。

この言動から、この老女は明らかに認知症が濃厚に疑われる。
少し前の事が覚えられず、記憶から消えている。
認知症と診断されている義母や亡くなった義祖母の症状と酷似。

こういう人が一人で医者に来て診察を受けて一か月分の投薬の処方箋を貰う。
大丈夫なのかね。
一人暮らしなのだろうか・・。
薬は、きちんと飲めるのか。
認知症の場合、飲み忘れ、もしくは飲んだことを忘れて何度も飲んでしまう危険大だ)
それ以前に、処方箋を貰いに行くまでに、その記憶が残っているのか。
次回の診察日を忘れずに居られるのか。

果ては、自宅へ無事の帰還が果たせるのか・・。
(近いうちに・・迷子になるだろうね)


こういう事があちこちの病院で起きてるというのを聞いていたが、昨日は目の当たりにした日。
高齢化社会への突入。
手厚い介護なんて夢のまた夢。

老々介護(高齢者の夫婦もしくは高齢親子が一方の介護を担う)
さらに一歩進んだ段階が認々介護(どちらも認知症の夫婦だが、軽度の方が一方の介護する)

一人暮らしの認知症の高齢者の行く末を思うと漠然と怖い。
身近に気づく者が居てくれれば、進行も遅らせる薬もあるが、
一人暮らしで、周りとも殆ど関わりが無ければ・・・
もうどうしようもないって事か?
あの老女は・・内科より認知症を見てくれる医者が必要だと思うのだが・・。

内科系の医者で明らかに認知症の患者とわかる人がいたら、
家族が居たら家族に連絡、一人暮らしなら地域担当の民生委員とかケアマネージャーへの連携・・

そういうものが本当に必要じゃないのか。