四十九日と納骨。
母の四十九日法要と納骨が終わった。
和室の祭壇も片づけられ、これからは仏壇で先祖と共に拝むことになる。
今年の怒涛の夏が母の死とともに終わり、
今は秋めいて朝夕は肌寒い。
季節は確実に移り行く。
ようやく、落ち着いてきた気もする。
四十九日の前日、初めて母の夢を見た。
石の階段を上って行くと母が立っていて、
その横には古い木造の母の住まいがある感じ。
アタシが階段を上って行くと、母は会うなり、
『もうメールが打てなくなった』と言って涙ぐんでいた。
『もうメールなんて打てなくたって良いんだよ』とアタシ。
そんな感じの夢だっただけ。
その先は無い。
後で知ったけど、丁度のその日に弟がネットの回線を閉じて解約したと聞いた。
今思い出すに、亡くなる数日前、アタシには吐き捨てるように
『ちっとも良い人生じゃなかった』と声を荒げて言った。
しかし、妹の娘には『良い人生だった』と。
何なんだよ、、真逆の事言ってんじゃないの。
あの人は、人によって言う事を使い分けていた・・と弟が言った。
子供の頃、母の言葉の暴力、暴言は結構酷かった。
仲の良かった友達のお母さんとずいぶん違うと感じたりした。
そして、大人になってから、、思い返すに・・弟の言うように、
言う事を使い分けて、一つの事をまったく違う風にアタシや妹に言っていた。
とにかく、そういうヒトだった。
何処か心が病んでいたんだね。
子供ながらに好きじゃなかったよ。ホントに。
亡くなるまでの過程がとにかく壮絶というのか、哀れでみじめな状況に
なってしまい、なぜかもうどうすることも出来ない。
そのまま坂を転げるように亡くなった。
だから、もう許してあげるよ・・と思ったけど、、
モロモロを思い出すと・・やはり何か複雑。
おおっと、、落ち着け落ち着け。
ともかく合掌。