望まぬ妊娠、予期せぬ妊娠。

卵巣嚢腫の半年ごとの経過観察。

特に、大きさも四センチ弱で変わりなし。
これが七センチくらいになったら手術という話しだったが・・
もしかしたら死ぬまでに七センチは行かないかも・・と
内心安堵しているが、、果たしてどうなるのか・・。

ともかく自分の事より隣の診察室の声が大きくて、、
おまけに内容も、、耳ダンボ状態になってしまうものだった。

そもそも、予約で待っていた待合室に、車いすに乗せられた子供・・
見た感じ小学六年か中学一年くらいの女の子。
手にはビニール袋を持って苦しそうに背もたれにもたれ目を閉じている。
時折吐き気に襲分けているのか、、気持ち悪そうにしていた。
昨今のノロウイルス流行の猛威ゆえに、なんで産婦人科にノロウイルスの子が・・待合の大勢いる妊婦さんに感染しちゃうのでは・・と周りは怪訝に思っていた。
車椅子を押すお母さんが小児科の場所を間違ってしまったのか・・と。

しかし、現実はとんでもない展開だった。

丁度アタシの順番が来て診察室に呼ばれ、検査の結果等の説明を聞いていたが、
横の診察室にその親子が呼ばれていた。

母親の声が良く通る大きな声だったので、先生への娘の症状等の説明が
とてもよく聞こえてしまった。

娘が、朝起きたら物凄い吐き気に襲われ、ビックリしてしまい、、
いまだに吐き気が収まらいという話し。
丁度反抗期で、帰りが凄く遅かったりした日が続いた。
彼氏がいるのか聞いたが、本人に聞いても学校の担任に聞いても居ない。
帰りが遅くなった時、急にわからなくなって、そのあと気が付いた・・と言う事があったという話し。
娘を正当化したいという気持ちからか、、色々と回りくどい母親の説明だが、要は・・・

反抗期で家に帰ってこない時があり、その時に訳がわからなくなった時があり、気が付いたら性行為の痕跡があった？
娘は性行為をした記憶はないと言っている。

つまりだ、このまだ子供のような少女は、ノロウイルスでは無くて妊娠初期のつわりだというのだ。

ともかく、隣からは重苦しい空気が流れて来る。
自分の説明も、、なんか上の空(ﾟДﾟ;)

この先の展開は、わからない。

中絶するんだろうか。
どう見ても中学生だ。
それも、性行為の相手が誰かもわからない(もしかしたらわかっているかもね)と言っている。

いくら反抗期だからと・・こういう事になってしまうのは・・
もう時代が違うのだろうか？
反抗期だから妊娠した？
どうしてなんだろう。

酷いつわりの有った女性が、流産してしまう。
不思議にあんなに辛かったつわりが薄らいで、そのうちに何事もなかったようにもとに戻っていた・・と言う話しを聞いたことがある。

朝起きたら、物凄いつわりに見舞われた少女。
自分の身におこったことも理解できてないような子供だ。
何か、診察室で必死に弁明する母の姿も辛いね。

こんな少女に性行為をする大人？
もしくは同世代？
それも避妊具もつけないで行為に及ぶとは最低だ。

「男と違って、女は落ちるところまで落ちる、、』
嫌な言葉だが、多感な時期に何かのドラマで聞いたセリフかもしれない。
漠然と、何か恐ろしいと感じた。

反抗期で自暴自棄になるモノも仕方ないけど、
とにかく自分の身を安易に危険にさらすことは避けてほしい。
危ない場所には近づくな、遅い時間の出歩きも・・転落の一歩だよ。