痩せたいけど✖痩せられない

痩せたいと念じつつ、幾年月。既にどうでも良くなってる昨今ね・笑

死ぬ時はみんな一緒だ。

帰りの飛行機で、タイトルのようなことを
一人の老人が発し、一瞬周囲は凍りつく。

ことの発端は・・飛行機が動き出した時から
赤ちゃんがお父さんの膝の上で猛烈な泣き。
もう唸る様な、搾り出すように泣き叫んでいる。
生後半年くらいかもう少し小さいかなぁ。
とにかく物凄い泣き様。
後ろの席には赤ちゃんのお母さんがいて、膝の上に幼児。

気の毒に思った周囲の老人達が座席を替わってあげようとしたか、
その騒ぎに、客席乗務員が来て、
この親子四人は横並びに座る事が出来ないという事だった。
つまり、非常時に上から酸素マスクが落ちてくるが、
三人席に五人座るというのは、マスクの数が足りないため、
規定で座る事は出来ないという主旨のようだ。
このとき、乗務員の融通の利かなさに、老人は苛立ち言い放った。
『死ぬ時はみんな一緒だろ』…と、言っちゃいました。
乗務員は絶句。
非常時に座席数と人数で酸素マスクが足りなくなるということより、
飛行機が事故ればみんな死んじまうという事ですがな。

親子は中国人。
なんつーか・・自分達のことでこの騒ぎになっているのに、
どうも無頓着というか・・
周囲の必死の老人達に申し訳ないとか、ありがたい・・という気遣いとか
雰囲気が殆ど感じられない。
しかし、老人達に促されるまま、お父さんと赤ちゃんはお母さんと幼児のそばに座った。
一方、日本人の老人達は、自分が別の空いている席に移動してもいいから
この親子を一緒に座らせてやれと言い張る。
客席乗務員は、(機長?)に聞いてくると一時は場を離れるものの、
やはり幼児と赤ちゃんを膝に乗せて三人席へは不可とのこと。
すると老人一人が別の席に移動すると言い張り、乗務員が再度確認しに行く。
とりあえず、中国人親子四人(子供を膝に抱いた形で)が三人席に座り、
老人一人後部席へ移動した。

後部へ移った老人に、乗務員は離陸時には元の席に戻るようにと言っていた。
老人はもっと臨機応変にして欲しいといっていた。
つまり、料金を払ってない赤子が泣き叫ぼうが、周囲の老人は耐え無くちゃいけない。
つーのも酷だよねぇ。

二人分しか座席代金を払ってない親子に転がり込んだ三人分の座席かぁ。
この中国人夫婦がケチって幼児の座席を取らなかったのが発端。
正直、払えば良かっただけだろうね。
ある種、迷惑な話だ。

おまけに気流の関係で飛行機は大揺れ。
非常時という状況が現実味を帯びていたので、
老人の一言は、実に言い得てて苦笑しちゃいました。