痩せたいけど✖痩せられない

痩せたいと念じつつ、幾年月。既にどうでも良くなってる昨今ね・笑

BORDER、敢えて再考。

今更だけど、昨年のテレ朝のドラマ『BORDER』

DVDも出ていたが、近所にある三軒のレンタル店にはなぜか置いてなかった。
わざわざ遠方のレンタル店まで借りに行くほどじゃないとも思っていたが、
先ごろ、CSで放送されていて再度見た。

特にラストは・・続編の可能性を探る意味でも・・しっかり鑑賞。

前半、石川の頭の中にある銃弾のせいで死者と話せるようなった・・という
摩訶不思議な世界観と警察の捜査と解決へと絡めていく面白さ、
情報屋の赤井のどこかしら不気味な雰囲気。

サイモンとガーファンクル、便利屋スズキ・・と異端?の協力者たち。
石川が危うい捜査をしていると感じ取っている上司の市倉。
石川の様子に、頭の弾丸のせいで、見えないものが見えている・・と、
看破する比嘉は、石川に痛みに支配されるなと警告する。


そして、ラストへの驚愕を予感させるというのか・・・
ことごとく証拠を消されていく・・犯人は分かっていても捕まえる事の
出来なかった外務大臣のバカ息子の事件。

必ず捕まえるという事が叶わない。
それでもよくやってくれたと被害者の霊は礼を述べるあたり、切なすぎる。

ラスト、
放送当時、ドラマの後半から時計ばかり気にしてしまった。笑
時間内に終わるのか、、最終回だつ〜に、え?終われるのか・・
この展開がどういう終わりに向かうのか・・・・と思って間に、、
絶対悪と言い放つ安藤を突き落とし、ドスンと鈍い音。
下をのぞくと、安藤が倒れており、おびただしい血が広がっている。
あっけにとられるアタシ。
容赦なくドラマは終了。

という感じだったが、、再度見て・・改めて再考。

正義と悪。
石川が安藤に問う、『いつから悪に染まったのか』と
安藤は『さぁ?』とかわし、逆に、石川に問う。
『いつから正義に染まったのか』・・と。

悪に染まるという言葉は当たり前のように聞く言葉だが、
正義に染まったのはいつだと・・問われる。

『正義に染まったのはいつだ』
く〜〜っ、、すごいセリフだと思ったよ。

しかし、それを明確に答えられないことに愕然とする石川。

多分、幾多の警察ドラマの警官たちだって。。答えられないんじゃないの。
正義に染まったのはいつだって‥。


さてさて、ラストラスト。
転落死の犯人を恐る恐る覗き凝視する石川。
目を赤くし、涙をにじませ・・
視線を左右に送る。
(小栗の演技は、やはり凄いよ・・と感じる)

わなわなと震える主人公。
石川自身も、善の境界線を越えた存在となったのか・・
その刹那〜〜、、、
『ようこそ』と、死んでいるであろう安藤が小栗の肩を後ろから掴む。
その安藤の顔はニヤリと笑う。

この時点で、石川もまた死んだ・・もしくは死ぬ寸前の状態に
なったんじゃねーのかとアタシは推察する。
頭の弾丸が・・石川の激しいまでの感情の高ぶり、猛烈な血圧上昇・・

ついに頭の弾丸が暴発・・・。

ようこそと・・告げられた世界は、死の世界か。
比嘉の告げた『痛みに支配されないで』という伏線があるので、
痛みの支配した世界?

だって、ドラマ中で死者の霊には触れることも触れられることも
出来なかったんだから、、
死んだ安藤が石川の肩をつかんだ瞬間=石川も死亡

もし続編があるとしたら、安藤生きてましたぁ☆
みたくなるんだろうけど、、それってなんか嫌だねぇ薄っぺらいよ。

むしろ、こういうスッパリと唖然とさせられ、終わりとなり、
う、、ウマいっっ。という事だろうかね。

後々、視聴者たちに色々と想像させるという作り手のツボだったのかも・・と思えた。

ドラマ終了当初の何じゃ〜こりゃ〜・・という感じは、
収まったアタシである。