『群青』 八年目に思う。
群青は、卒業式に歌われた合掌のタイトル。
『群青 平成二十四年度小高中学校卒業生に捧ぐ』と続いている。
小高中学校の音楽教師の作った合唱曲だ。
当時、震災前後に新曲を出したアーティストは『応援ソング』なんて
ズーズーしく震災に乗っかって曲を売り込んでたけど(゚Д゚)ノ
曲の内容がどこが応援だよ・・みたいなのばかりだった気がしてる。
そんなの誰の記憶にも残ってないよ。
消えちゃったね。
そんな中、当時から今も綿々と歌い繋がれているのが『群青』じゃないかね。
最初に聞いたとき、もう胸が詰まり、涙なしには聞けなかった。
何て悲しい歌なんだぉぉよ。。と号泣した。
『またね』と手を振るけど
明日も会えるのかな・・ とか・・
遠ざかる君の笑顔今でも忘れない・・とか
海を見た事、花火を見たこと、
当たり前が幸せだった。
三月の風に吹かれ君を今でも思う・・
しかし、八年経ち、聞いた『群青』は
冷静に聞ける。
悲しい歌じゃないんだよね・・。
多分、離れてしまった友達との再会の歌。
相馬の空も海も鮮やかな青い街で再会を願う、、
もしくは誓う、、そんな歌なんだね。
力強い希望の歌なんだと思う。
・群青の背景・
大震災で事故を起こした原発からも近く・・
南相馬の小高中学校は四人の死者を出し、
原発事故から多くの生徒が避難を余儀なくされ、
震災後に故郷にとどまった少数の生徒たちは歌うどころか
声すら出ない状態だったという。
その彼らがぽつりぽつりと話し出した言葉を
音楽教師の小田先生はメモって、詩に作り上げていったという。