あちこちで結核。
昭和二十年代は国民病だった結核。
亡くなった父も若い頃・・結核を患い片肺を切除し鎌倉のサナトリウムに居た
と聞いた事がある。
一月に亡くなった義祖母も、やはり若い時に結核になり離れで隔離生活をしたとの事。
日本が近代化していく中で結核は減少していったというが・・
ソレが今、中学の教師や大学病院の看護師が結核に気づかず感染拡大。
そもそも年間二万二千人が発病しているという。
特に高齢者の罹患が高いが、もともと若い頃に感染しており、年を取り、
体力が落ちて発病するというのが多いらしい。
無論、あたし達は子供の頃に結核のワクチンBCGを打った。
しかし、ワクチンは十年から十五年で免疫が切れるとのこと。
ただしワクチンを打つことで発病しても軽くて済むらしい。
中学教師も大学病院の看護師も、放置していたわけではない。
医者に診察してもらって居るのだ。
でも、結核と診断されなかったので放置。
そして、感染拡大。
どうしてこんなことに・・
実は、若い医師には、結核の診断が出来ない。
そもそも医学部での結核についての授業はたった十五分程度だという。
当然のごとく結核に関しての経験不足と授業でおざなりの結核なんぞ、
若い医師には診断すら出来るわけも無い。
安易に風邪や気管支炎?と診断してしまう。
しかし、咳は止まらず・・むしろ悪化。
その間にも回りに結核菌を撒き散らす・・恐ろしい人数が感染・・。
とにかく長引く咳は専門病院を受診すべきだというが、
そこに若い先生しか居ないって事は無いんだろうネェ・・