とりあえず手術・その4
すい臓がんの初期という段階で偶然にも発見された事で、
八十過ぎの母はもう少し長生きしたいという強い希望かがら手術。
手術は六時間にも及んだものの無事に成功。
しかし、術後は、大手術ゆえの大変な状況と痛み等から・・
『どうしてこんな事をしてしまったのか、、』
『もっとよく考えればよかった・・』と意気消沈、青息吐息。
思えば、手術前は手術日を心待ちにし、テンションはマックスで
下手したらルンルン状態で手術に臨んだ(後に、手術前日は怖かったと証言)
清潔にすることという事で毎日のシャワーで傷の手当等・・
タオルやバスタオル・パジャマは毎日全部取り換えという事で、
凄い量の洗濯物が出る。
それで、洗濯等の片付けで一日置きに通う事に。
しかし、それもあと少しらしい。
その手術日から三週間を目前に、、退院の二文字が見えてきている。
確かに、術後はむくみまくり、ヘロヘロで起き上がるのも大変だったのに、
今では一人で歩けるようになっているし、毒舌復活。
やはり担当医の術前の説明通り、通常三週間の入院という話しだったが、
高齢でもほぼ・・そういう感じになってきている。
人間ってすごいというのか、手術の技術や術後の看護が凄いというのか・・
ともかく、念願だった自宅への生還(笑)が見えてきている。
ともかく、母いわく、、
『次に癌が見つかったら、もう何もしない』
『今はすい臓のがんを切り捨てたい一心だったから、出来た事に感謝するよ』
さらに、自分は手術することで頭がいっぱいだったけど、
その後の事とかが、頭から抜け落ちていたと。
手術するという事で、どれだけ自分では何も出来ないことも身に染みたと。
人の世話にはならないというのがモットーだったらしいが、
今回思いっきり子供たちに世話になりっぱなしで、ありがたみが身に染みたと手を合わせて殊勝な事をのたまった。
少し生まれ変わった?
八十過ぎて生まれ変わったというのも気味悪いが(笑)
本調子になれば、また毒舌ばあさまの復活だろうね。
ともかく、悪名高いすい臓がんから生還を果たしそうな母である。